「筋トレを続けているのに、最近まったく成長を感じない…」そんな停滞に悩んでいませんか?
その原因、実はあなたの努力不足ではありません。“プログレッシブオーバーロード(漸進性過負荷)の理解不足”が成長を止めているのです。
多くの人は「プログレッシブオーバーロード=重量を伸ばすこと」と思い込んでいるのではないでしょうか?しかし、この考えに縛られ続ける限り、あなたの筋肉はそれ以上大きくなりません。
その考え方が停滞の原因?プログレッシブオーバーロードを正しく理解せよ
プログレッシブオーバーロードの誤解
確かに初心者にとっては「重量を増やす」ことが一番分かりやすく、効果的です。しかしトレーニング歴が長くなれば、重量更新はどこかで頭打ちになります。
- ベンチプレスが100kgを超えたあたりから伸び悩む
- スクワットやデッドリフトが限界近くで停滞する
- フォームを崩してでも重量だけを追ってしまう
これこそが「重量だけに依存したオーバーロード」の限界です。
真のオーバーロードとは「筋肉にとっての刺激」
筋肉はプレートの数字を見て成長しているわけではありません。筋肉が感じ取っているのは――
- 張力(テンション)
- 負荷時間(TUT:Time Under Tension)
- ストレッチや収縮の強度
つまり、重量はその一部にすぎないのです。
質的オーバーロードの重要性
上級者が停滞を破るには「質的なオーバーロード」を取り入れる必要があります。
- 可動域を広げる(例:ストレッチ種目をフルレンジで行う)
- 動作テンポを変える(ネガティブをコントロールする)
- フォーム精度を高めて対象筋に効かせる
- マインドマッスルコネクションを徹底する
- セット間の休憩を調整して密度を上げる
- 固定観念を捨て、自分の骨格や状態に合わせたメニューに切り替える
これらはすべて「前回より筋肉に強い刺激を与える」立派なオーバーロードです。
実体験:レバレッジスクワットで質的オーバーロードを実感
私自身、もともと膝が悪くてバーベルスクワットでは高重量を扱うと深くしゃがむことができませんでした。なるべくフォームを守っているつもりでも、どうしても関節への不安があり、思うように刺激を筋肉へ与えられなかったのです。
ただ、なんとなく筋トレ界隈に存在する「脚トレするならバーベルスクワットは必須」という概念に縛られ、そんな状態でもやり続けていました。
ところが、ジムに新しく導入されたレバレッジスクワットを使ってみたところ、関節に負担をかけずに動作ができ、深くまでしゃがめるようになりました。その結果、高重量でも安全にフルレンジで行えるようになり、大腿直筋にしっかりと効かせることができました。
レバレッジスクワットをやり込むようになってからは、特に大腿直筋の発達を強く実感しています。これはまさに「重量を伸ばす」のではなく、種目を工夫することで新しい刺激を与える=質的オーバーロードの一例だと言えます。
もし、あのまま「脚トレ=バーベルスクワット」「プログレッシブオーバーロード=ただひたすら重量を伸ばす」という偏った概念を持ち続けていたら、大腿直筋のさらなる発達は無かったと思います。
このように、フォームや関節の制約を克服し、筋肉に正しく負荷をかけられる環境を整えることも、停滞を打ち破る大切なポイントです。
重量 × 質のバランス
もちろん重量を完全に捨ててしまうのはもったいない。筋肥大には「漸進性過負荷」と「漸進的な神経系の適応」が必要だからです。
最適なのは、重量への挑戦も織り交ぜながらバランスを取ること。
重量が停滞したら、種目や可動域、テンポなどに変化をつけながら身体を成長させていくことがポイントです。
まとめ
「重量を伸ばすこと=オーバーロード」。その考えに縛られている限り、あなたの成長は止まります。
プログレッシブオーバーロードの本質は、“筋肉にとって以前よりも強い刺激を与えること”。重量だけでなく、質的な進歩を積み重ねることで、まだまだ筋肉は成長できます。
👉 もし停滞を感じているなら、今こそ「本当のオーバーロード」を実践すべき時です。
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