鶏むね肉を増量期も減量期も飽きずに食べる方法【低温調理&味付け完全ガイド】

食事/栄養
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鶏むね肉は安くて高たんぱく。減量期にも増量期にも頼れる食材ですが、
「パサパサして食べづらい」「味に飽きる」という悩みもつきものです。

自分も同じ壁にぶつかっていましたが、重曹 × 低温調理に出会ってからは一変。
驚くほどしっとりジューシーで、シーズン問わず飽きずに食べ続けられるようになりました。

この記事でわかること

  • むね肉がパサつく原因と対策(重曹の下処理
  • 低温調理で失敗しない加熱手順と安全ポイント
  • 飽きずに続けるための味付け5選と作り置き・活用術

この記事を読み終えた頃には、鶏むね肉がただの“タンパク質補給”から
美味しく継続できる主役級メニューに変わっているはずです。

この記事を書いた人
腹筋がカニの裏の人

【出身】
岐阜県生まれ。
学生時代を滋賀県で過ごし、就職を機に東京へ移住。

【経歴】
筋トレ歴20年、ボディビル歴9年

【獲得タイトル】
東京クラス別ボディビル選手権 70kg以下級優勝
東京クラス別ボディビル選手権 75kg以下級優勝
関東クラス別ボディビル選手権 75kg以下級優勝
東日本ボディビル選手権 75kg以下級優勝
日本クラシックボディビル選手権 171cn以下級優勝 など

【趣味】
読書、動画鑑賞、など

【得意な部位:腹筋】
雑誌「IRONMAN」の腹筋特集にて、最強腹筋の持ち主として紹介。
「月刊ボディビルディング」や「Tarzan」等においても掲載多数。

【ブログについて】
最強腹筋の持ち主である筆者が、これまで培った筋トレやダイエットに関する知識や経験をもとに、読者のお悩みを解決できるようなブログをお届けします。

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鶏むね肉を増量期も減量期も飽きずに食べる方法

鶏むね肉が「飽きる」「パサつく」と言われる理由

鶏むね肉は、ボディメイクをする上で間違いなく「優等生」な食材です。
低脂質・高たんぱくで、価格も安く、減量中はもちろん、増量中にも使いやすい。

さらに注目すべきは、疲労回復に役立つ「イミダペプチド」が豊富に含まれているという点です。
イミダペプチドは、渡り鳥の持久力の秘密としても知られ、筋トレ後のダメージ修復や抗酸化作用にも効果が期待されています。
つまり、鶏むね肉は「栄養のバランス」だけでなく、“回復を助ける食材”としても非常に優秀なのです。

その一方で、多くの人がこんな悩みを抱えているのも事実です。

  • どうしてもパサパサしてしまう
  • 味が単調ですぐに飽きる
  • 美味しくないけど、仕方なく食べている

実際、自分もトレーニング初期の頃は、ただ茹でるだけで済ませていた時期がありました。
その頃は“栄養が摂れればOK”と割り切っていたものの、やっぱり「食べるのが苦痛」になってしまうと、続けるのが難しいんですよね。

では、なぜ鶏むね肉はこうも“飽きる”“美味しくない”と言われてしまうのか?
主な理由は以下の3つにあります。

  1. 脂肪分が少なく食感が硬くなりやすい
  2. 味が淡白で単調になりやすい
  3. 手間をかけずに調理してしまいがち

柔らかく仕上げるための下処理 ― 重曹がカギ

鶏むね肉を美味しく食べるための最大のポイント、それは「水分をいかに保持したまま加熱するか」
そこで活躍するのが、弱アルカリ性の「重曹(炭酸水素ナトリウム)」です。

「酸性は金属を溶かし、アルカリ性はタンパク質を溶かす」——中学校の理科で習いませんでしたか?
鶏むね肉の主成分はタンパク質。つまり重曹を使えば、タンパク質が少しだけ分解されて繊維がゆるみ、柔らかくなるというわけです。

私のやり方

  • 鶏むね肉:2枚(約500g)
  • 水:500ml
  • 重曹:小さじ1(約5g)
  • 塩:小さじ1(味を付けたい場合)
  1. タッパーに水、重曹、塩を入れて混ぜる
  2. 鶏むね肉を入れ、冷蔵庫で一晩漬ける
  3. 翌日、水でよく洗い流して調理へ(ペーパータオルで水気を取るとなお良し)

※ 2〜3時間程度でもある程度柔らかくなりますが、私の場合は一晩漬けたぐらいがちょうど良く感じました。肉の厚さや鮮度によっても違いが出るので、自分に合う時間を試してみてください。

低温調理器で誰でも失敗しない“神仕上がり”

下処理で柔らかさのベースを整えたら、次は「絶対にパサつかせない加熱方法」です。
そこで活躍するのが低温調理器。この方法を知ってから、むね肉は「仕方なく食べるもの」から「ごちそう」に変わりました。

手順

  1. 鶏むね肉に塩・胡椒・スパイスをすり込む(あとから味付けでもOK)
  2. ジップロックに入れて空気を抜く
  3. 低温調理器を65℃・60分に設定(肉が分厚い場合は70〜75分)
  4. 袋から取り出し、スライスして完成(表面を軽く焼いても美味しい)

安全のための注意

鶏肉は必ず中心温度65℃以上で1時間以上加熱しましょう。

私が使っている低温調理器

温度精度が高く、初心者でも失敗しにくいモデルです。むね肉だけでなくローストビーフや温泉卵、魚料理にも使えます。

飽きずに食べられる味付けバリエーション集(5選)

低温調理後の鶏むね肉は、味付けを変えるだけで無限に楽しめます。
ここでは減量期・増量期どちらでも活用できる5つの味付けを紹介します。

① 和風しょうが醤油

※画像はイメージです

醤油と生姜の香りが食欲をそそる王道の和風味。減量期はみりんをカット、増量期は甘めに仕上げてご飯と一緒に。

  • 醤油:小さじ2
  • みりん(減量期はゼロカロリー甘味料):小さじ1
  • おろし生姜:小さじ1
カロリー たんぱく質 脂質 炭水化物
約120kcal 23g 1g 3g

※鶏むね肉(皮なし)100gあたり

② 塩レモンハーブ

爽やかな酸味とハーブの香りが夏にぴったり。脂質ゼロで減量期にも安心。

  • 塩:ひとつまみ
  • レモン汁:小さじ2
  • ドライハーブ(バジル、オレガノなど):少々
カロリー たんぱく質 脂質 炭水化物
約115kcal 23g 0.5g 1g

③ ガーリックペッパー

ニンニクの香りで食欲爆発。増量期はオリーブオイルを足してコクUP。

  • ニンニクパウダー:小さじ1
  • 粗挽き黒胡椒:適量
  • オリーブオイル:小さじ1(減量期はカット可)
カロリー たんぱく質 脂質 炭水化物
約135kcal 23g 3g 1g

④ 中華風ごまラー油

ピリ辛好きにおすすめ。減量期はごま油を半量に。

  • 醤油:小さじ2
  • 酢:小さじ1
  • ごま油:小さじ1
  • ラー油:数滴
  • 白ごま:少々
カロリー たんぱく質 脂質 炭水化物
約140kcal 23g 3.5g 2g

⑤ カレースパイス

香りが強く、味変に最適。ヨーグルトを加えてバターチキン風にしてもOK。

  • カレー粉:小さじ1
  • 塩:少々
  • 水:大さじ1
カロリー たんぱく質 脂質 炭水化物
約118kcal 23g 1.2g 2g

作り置き&アレンジ活用法

一度にまとめて仕込んでおけば、毎日の調理時間と意思決定コストを大幅に削減できます。ここでは保存のコツ減量期/増量期の使い分け、そして1週間のミールプレップ例まで、実用的に解説します。

保存方法の基本

  • 冷蔵保存:低温調理後に粗熱をとり、密閉容器または真空パックで保存。3〜4日が目安。
  • 冷凍保存:スライスまたはブロックで真空パック。1か月を目安に使い切る。
  • 解凍方法:冷蔵庫で半日かけて解凍 → 食べる直前に軽くレンジ or 湯せんで温める(パサつき防止)。
  • 味付けタイミング:保存優先なら味付け前で保存→ 食べる直前にソースで和えると劣化しにくい。

パック分けのコツ(例:鶏むね肉を1kg仕込む場合)

  1. 重曹下処理 → 低温調理(例:65℃・60分)。
  2. 200g×5パックに分割。
    内訳例: 冷蔵3パック(3〜4日で消費)/冷凍2パック(冷蔵3パックを消費後に解凍して使用する)。
  3. 冷蔵分はスライスしておくと平日が楽。冷凍分はブロックのままで冷凍しておくと、解凍後の乾燥を抑制することかできます。

減量期におすすめのアレンジ

高たんぱくサラダ

  • むね肉120g + 葉野菜 + ゆで卵1個
  • ドレッシングはノンオイル or レモン+塩
温野菜プレート

  • むね肉120g + ブロッコリー/にんじん
  • 塩・胡椒、粒マスタード少量
チキンスープ

  • むね肉100g + コンソメ/中華スープ
  • きのこ・白菜で満腹感UP

増量期におすすめのアレンジ

照り焼き丼

  • むね肉150g + ご飯200g
  • 甘辛タレでカロリー確保
チキンパスタ

  • むね肉150g + 全粒粉パスタ120g
  • トマトソース/ペペロンチーノ
バターチキン風

  • むね肉150g + プレーンヨーグルト + 少量バター
  • カレー粉で味付け

1週間ミールプレップ例(モデルケース)

曜日 昼食 夕食 備考
高たんぱくサラダ 塩レモンハーブ+温野菜 冷蔵パック①使用
チキンスープ ガーリックペッパー炒め 冷蔵パック②使用
温野菜プレート 中華風ごまラー油 冷蔵パック③使用
照り焼き丼(増量日) サラダ+雑穀ご飯 冷凍パック①解凍
チキンパスタ(増量日) 塩レモンハーブ 冷凍パック②解凍
サラダ or スープ 外食・リフィード可 週末に再仕込み
自由メニュー 翌週の下処理・真空パック 在庫と調味ソース補充

仕上がりを保つプロTips

  • スライス面の乾燥を防ぐため、保存時は少量のブイヨンや蒸し汁を入れておく。
  • 再加熱は短時間×低出力(レンジ200–500W)or 湯せん推奨。
  • ニオイ移り防止に真空+二重保存(フリーザーバッグ+容器)。

よくある質問(FAQ)

冷蔵3〜4日を超えたら?

風味と安全面から冷凍保存に切り替えを推奨。におい・粘りが出たら破棄してください。

解凍後に水っぽくなる

解凍は必ず冷蔵庫内でゆっくり。温め直し時にキッチンペーパーで余分な水分を押さえると改善します。

味付け済みで保存してもいい?

可能ですが劣化が早い傾向。味付け前で保存→直前に和えるのが最も汎用性・保存性ともに高いです。

さらにバリエーションを広げたい方へ

今回紹介した作り置き活用法は、低温調理で作った鶏むね肉をベースにしています。
もっとレパートリーを増やしたい方は、以下の記事もおすすめです。


私が実際に使っている低温調理器はこちら

温度精度が高く、むね肉はもちろんローストビーフや魚料理、温泉卵まで幅広く対応できます。
初めての方でも失敗なく作れるので、作り置き生活が劇的に楽になります。

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まとめ ― 鶏むね肉は減量期も増量期も支える“最高の武器”

鶏むね肉は、低脂質・高たんぱくに加え、筋肉の修復を助けるイミダペプチドを含む理想食材です。
重曹の下処理、低温調理器での加熱、味付けバリエーションと保存術を組み合わせれば、減量期も増量期も飽きずに続けられます。

「美味しくて続けられる食事」は、トレーニング成果を最大化するための投資です。
今日から、あなたの鶏むね肉ライフをアップデートしてみませんか?

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